まさかの春


身の丈で生きれば
手に届かないものはないし
届かないものは縁のないものと
僕はもう決めていたんだ

いくつもの春を痛い記憶にして
だから君を夢にも持ち込まず
そっと暮らしていたんだ

まさかの春
季節外れの嵐を呼んだ
君はまさかの春

傷ついた数だけ
大人になると人は言うし
大人ともなれば傷つかぬものと
僕はもう決めていたんだ

いくつもの春を半ば犠牲にして
雨も風も肌には沁みぬよう
ずっと鎧っていたんだ

まさかの春
君を愛して季節が巡る
君はまさかの春

作品集へ戻る
作品一覧へ戻る

曲名・歌詞の検索

おみくじ

歌詞列記

トップへ戻る