未定


彼は
家を捨て町を捨て
知る人も頼る人もない土地をさまよった
それは
夢とかいうものがただひとつ
支えになり言い訳になった都合の良い日々

一番大事なものって何?
一番大事なことって何?

そして
もがいてみた嘆いてみた
自分の愚かさに振り回されて居直りの酒おぼえた
挙げ句
愛とか言う優しげなものに気づき縋り
気がついた時には父となっていた二十五の春
父となっていた二十五の春

一番大事なものって何?
一番大事なことって何?
一番大事な人って誰?

未だ定まらず
随分前に彼の背丈はこえてた
未だ定まらず
知らないウチに二十五も過ぎた
未だ定まらず
随分前に父の背丈はこえてた
未だ定まらず

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