遮断機のあるまち
踏切のある街に君は住んでいてこのあたりじゃもう珍しいねと僕は言う
東京じゃ信号ももどかしいんだ
急ぐなら回れと回り道をしたら君とはぐれてしまいそうで立ち尽くす
君の部屋はもうすぐそばにあるんだ
あぁ何処でおぼえてきたんだろう
またねのひとことの裏側に底のない不安をひろげてしまう
あぁ何度誓いあっただろう
同じ事を言ってきただろうにあてのない明日を感じてしまう
毎日も毎晩も電話をしてみていくら話しても足りない気がしてた
最後には必ずまたねと言いあった
あぁ何処でおぼえてきたんだろう
またねのひとことの裏側に底のない不安をひろげてしまう
何処でおぼえてきたんだろう
ありがとうという言葉にさえあてのない明日を感じてしまう
環八にトンネルが出来て便利だとあの日ももどかしいことばかり言っていた
君の部屋への近道でもないんだ
あぁ言葉通り文字どおりに
伝えられたらいいのにね分かってくれたらいいのにね
生まれた街も年も違う
遮断機は今またおりてくる分かってあげればいいのにね
あぁ何処でおぼえてきたんだろう
またねのひとことの裏側に底のない不安をひろげてしまう
あぁ何度誓いあっただろう
同じ事を言ってきただろうにあてのない明日を感じてしまう
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