風薫る六月の君へ
風薫る六月の君よ
僕が連れていく むき出しの荒野で
君は両手の限り大きな声で歌え
僕が連れていく
風車の見える公園に 僕らの場所を見つけて
昼下がりを楽しもう
疲れてしまったときは それでいいだろう
六月生まれの君に かおりと名付けたことも
風変わりなことじゃない
矛盾を探す真似も もうやめにしよう
風薫る六月の君よ
僕が連れていく むき出しの荒野で
君は両手の限り大きな声で歌え
僕が連れていく
若さの許す限りの 狼藉不倫を重ね
「あの場所」を仰ぐだろう
生まれてしまったことに 礼を言うために
風薫る六月の君よ
僕が連れていく むき出しの荒野で
君は両手の限り大きな声で歌え
僕が連れていく
作品集へ戻る
作品一覧へ戻る