生きるとき生きれば生きるなら
季節の変わり目を
目で見てとったとき
誰かの足音で
我に帰ったとき
思い出し笑う
風を見ても山を見ても道の果てで
あなたの笑い顔
旅の道のいつもよりも真面目ぶった
あなたを思い出す
何を見ても何を見ても
誰かのため息に
吹かれた気がしたり
大事な記念日を
忘れていたときの
はぐらかし笑い
月を見ても星を見ても空の彼方
あなたがいるように
旅の道を知った顔で辿るように
あなたを思い出す
何を見ても何を見ても
誰だっていつだって何だって
失うまでは当たりまえ
ともに生きたともに泣いたともにすぎた
すべては懐かしく
雨の日にも晴れた日にも闇の中も
あなたを思い出す
何を見ても何を見ても
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